おうち英語をしているご家庭で「リーディング」と言えば「Phonics(フォニックス)を覚える」ことから始める人が多いはず。
そして、Phonicsを覚えた後のステップを調べたときに出てくる、聞きなれない言葉に戸惑う人が多いと思います。

Word Family?
CVC Words?
Sight Words?
それぞれ何が違うの?
よくわかんない!
本記事では、Phonics習得後に学ぶこれらのワードのうち、Words Familyについて解説します。



この記事を読むと、リーディング習得までの道筋をしっかり理解できるニャ!
こんなことをお話ししています
- Word Familyって何?
- 子どもが覚えたいWord Family 37選
- CVC Wordとの違いを図で詳しく解説
- 習得おすすめタイミング
- 楽しく習得する方法 4選
Phonicsを身に付けた後に覚えたいCVC Wordsとは?詳細はこちら
絵本を読むのに習得必須なSight Wordsとは?詳細はこちら
Profile
- おうち英語歴 5年目(うち、海外3年)
- フランス語圏(3年間)で子育て経験
- 3児(7歳/5歳/3歳)のワーママ
海外での経験を活かして、低コストでできるおうち英語に取り組んでいます詳しくはこちら
英語学習で耳にするWord Family(ワードファミリー)とは?
まずはWikiからWord Familyの定義を見てみましょう。
A word family is the base form of a word plus its inflected forms and derived forms made with suffixes and prefixes plus its cognates, i.e. all words that have a common etymological origin.
訳:Word Familyは、単語の基本形に見出し語と屈折形に加えて、さらに派生形とその同義語を加えた形、つまり共通の語源を持つすべての単語の基本形。
Word family – Wikipedia



余計に意味わからん!



大丈夫!まずは具体例を見るニャ
- bad / brad / grad / sad / had / dad / cad …
- word / wording / work / reworked …
- accomplished / accomplishing / accomplished / accomplishment / accomplishments
それぞれのグループには、共通しているアルファベットの並びがありますね。①は”ad“、②は”wor“、③は”accomplish“が共通しています。



この共通している部分=Word Familyです



CVC WordsやSight Wordsは単語そのものを指すけれど、Word Familyは単語を指さないんだニャ!
Word Familyってどれくらいあるの?と数が気になる方もいるかもしれませんが、数えだすとキリがありません。だって、うん千個も群があるんですもの…
さて、こんな膨大な量を、まだリーディングを始めたばかりの子どもが覚えられるはずがありません。”accomplish”なんて単語、子どもは使わないでしょう。
だから、子どもがWord Familyを覚え始めるなら、厳選する必要があります。



子どもが知っておくべきWord Familyをご紹介します!
子どもが知っておきたい頻出Word Family37選(英単語例つき)
ack | ain | ake | all | ame |
ank | an | ap | ash | at |
ate | aw | ay | ale | ell |
est | eat | ick | ide | ight |
ill | in | ine | ing | ink |
ip | it | ice | oke | op |
ore | ot | ock | ug | ump |
unk | uck |
今回紹介したのは、一般的にWord Familyの中でも「頻出」と言われる基本形です。どれも絵本でよく見かける形ばかり。
参考までに、”ack”に属する単語を深堀して見てみましょう。
attack | back | black | crack | hack |
Jack | knack | lack | pack | quack |
rack | sack | snack | tack | track |
whack | Zack |
“ack”だけでも、これだけの単語があります。
「頻出Word Family」は、小さな子供でも取っつきやすい単語が選ばれるため、3~5つのアルファベットで構成されていることが多いです。
各Word Familyに属する単語をもっと知りたい方は、こちらからどうぞ。本記事で紹介したWord Familyと合わせて、73Word Familyを確認できます(外部サイトに飛びます)
CVC Wordsとの違いを図で解説
私自身は、「子どもに覚えてほしい英単語」に限って言えば、Word FamilyもCVC Wordsもほぼ同じという認識でいます。



「頻出Word Family」の中に属する単語はほぼCVC Wordsなんです。
だから、知識として知っておくのはいいけれど、子ども達に「Words Familyを覚えよう!」ってしたことはありません。
CVC WordsとWords Familyの関係を図式化しました。


ご覧のように、CVC Wordsは、結局Word Familyの基本形いずれかにカテゴライズされます。
CVCを覚えた後に、CCVCやCVCCなども覚えていくことで、いつの間にか知っているWord Familyを広げられます。
ワードファミリーを学習するおすすめ時期は?
Phonics、CVC Word、Sight Wordsを覚えてから。でも頑張って取り組まなくてもいい
Words Family、知ってて損することはないけれど、そこまで「優先してやらなきゃ!」って感じでもないです。
厳密ではないけれど、我が家の子ども達は、だいたい次のような順で覚えていきました。
- Phonics
- CVC Words
- Sight Words
- Word Family
Sight Wordsが読めると、簡単な絵本なら自力読みができるようになります。逆に言うと、どれだけWord Familyを読めるようになっても、Sight Wordsを覚えない限り絵本を読めるようにはなりません。
子どもに絵本を早く自力読みさせたい場合は、Word Familyをたくさん覚えることよりもSight Wordsから覚える方が得策です。



絵本を読めるようになると、知っているWords Familyも自然と増えていくニャ
Word Familyの習得方法 4選
我が家では「Word Familyを覚えましょう!」とはならなかったのですが、
結果的にWords Family習得にも有効だった取り組みをご紹介します。



CVC WordsもWord Familyも、結局のところ取り組み内容は同じです
あまりお勉強感を出さずにWord Familyを習得する方法を4つご紹介します。
Youtube動画Alphablocksを見せる


一番手っ取り早くインプットできるのは、やはりYoutube動画Alphablocksを見せることです(動画のレベル3~5がWord Familyです)。
Phonicsを身に付けるのに、すでに活用しているご家庭は多いのではないでしょうか?



フォニックス、CVC、Word Familyまで網羅しているAlphablocksは神すぎるニャ✨
Phonicsが楽しく身に付く神動画Alphablocks解説記事はこちら
知育おもちゃを使った遊び
知育おもちゃを使い、実際に自分で単語を作ってみるのもおすすめです。
CVC Wordsなどを自由に作れるキューブ!
このキューブは、文字の書けない子どもでも、単語からフレーズまで自由度高く組み立てられる知育おもちゃです。
見た目がAlphablocksに似ているこのキューブ、Word FamilyだけでなくPhonicsやCVC Wordsのアウトプットにも使えます。
でも、ただ作るだけは面白くない。ママとゲームをしましょう!
ゲーム1:たくさん単語を作った方が勝ち!


CVC WordsやWord Familyを固定(例:□ap、□all)して、お互いに作れる単語数を競います。
あえてママは難しいWord Family(例:□ake、□eat)に挑戦すると、子どもとのハンデにもなっていいかもしれません。
最後に、作った単語をお子さんと一緒に読んでみましょう(アウトプットの練習になります。)
ゲーム2:単語しりとり


画像のように、子どもと交互に単語を作ってしりとりをします。お子さんが知っている単語を把握することが可能です。
可能であればママのターンでWord Familyを意識した単語を作り、お子さんに「なんて読むかな~?」と問いかけてみてください。



キューブを使って一人で単語を正しく組み立てられるようになると、ライティングで躓きにくいニャ
ワークシートを使った取り組み
工作やお絵描きの好きな子には、塗り絵をしながらWord Familyのワークシートに取り組むのもおすすめです。


Word Familyを題材とするワークシートはたくさんありますが、「Words Family」でカテゴライズされた無料サイトは残念ながらあまり多くはありません。
本記事では、Word Family関連のワークシートを無料でダウンロードできるサイトを2つご紹介します。
米国学習指導要領が基準


Education.comはメアド登録するだけで、上限はあるもののワークシートやゲームを無料でダウンロードできます。
米国学習指導要領に則ったワークシートが2万点以上、アクティビティ3000点以上、ゲームが700点以上と、ラインナップも内容の充実度も他無料サイトをはるかに凌ぎます。
Word Familyカテゴリがあり、ユーザビリティにも優れているため、「欲しい」と思うワークシートを簡単に探せるはず。



でも無料ユーザーは月5回程度しかダウンロードできないから、厳選してダウンロードするニャ!
Education.com Word Family – Long Vowelのワークシートはこちら
Education.com Word Family – Short Vowelのワークシートはこちら
メアド登録なしの完全無料!


「Word Family」というカテゴリはないものの、LanternfishにはWord Family関連の質の良いワークシートが揃っています。
LanternfishはELA(=第二言語として英語を習得する人)に特化したサイトです。



英語を第二言語としたい日本人にピッタリだね!
以下のリンクから、ワークシートを探してみてください。
Lanternfish Phonicsはこちら(Word Familyに関連するワークシートが混ざっています)
無料サイトは他にもある
【保存版】無料でゲットできるワークシートサイト完全攻略はこちら
残念ながらどのサイトでも「Word Family」というカテゴリが無い(または探しづらい)ので、「Phonics」カテゴリから欲しいワークシートを探してみてください。


多読絵本を活用する


上記の取り組みに加え、多読絵本をお子さんと一緒に読み進めてみましょう。
多読絵本は、子どものリーディングレベルに合わせて英文がステップアップしていきます。Word Familyのみに着目しているわけではありませんが、易しいレベルでは同じような音の組み合わせが出てきます。
例:The goose shoots through the new blue tube.



同じ音が集まったフレーズを見つけた時、歌うみたいにわざとらしく同じ音を強調して読み聞かせると、子ども達はケラケラ笑います
これで、娘は楽しそうに、絵本の中から同じ音になる単語探しを始めました。間違い探しならぬ、同じ音探しです。ぜひお試しあれ。
さいごに
Phonicsに始まり、Word Familyまで覚えたお子さんは、たどたどしくも一人で英語絵本を読み進めることができるんです。
ここまで到達できれば、本格的に多読絵本にシフトしていくと良いでしょう。
我が家でも使っている多読絵本は、また後日紹介します。
コメント